ちょうけいじ
奈良県奈良市法蓮町865ー1
長慶寺は、幕末から戦中期までを奈良に生きた吉村長慶氏が、大正12年(1923年)に創建しました。 吉村長慶氏は幕末に奈良の商人の家に生まれ、相場師等として活躍し莫大な富を築き、一方では明治後期以降..
長慶寺は、幕末から戦中期までを奈良に生きた吉村長慶氏が、大正12年(1923年)に創建しました。 吉村長慶氏は幕末に奈良の商人の家に生まれ、相場師等として活躍し莫大な富を築き、一方では明治後期以降、奈良市議会議員としても再選を重ね、様々な社会運動・政治運動に身を投じるなど奈良ではよく知られた人物でした。 また吉村氏は独特の政治的、宗教的な思想を持ち、「宇宙菴」と名乗っては、その思想が表現された奇妙な石碑・石造物をあちこちに建設するという活動を終生行い、石に関わる公益事業として、佐保川に架かる橋を複数建設するなど地域への貢献も果たしました。 この長慶寺は、そのような活動の一環として本人により建設されたものであり、一時期は吉村氏自身の居宅も兼ねていたとされています。また、吉村氏の活動を象徴するかのように、寺院の入口付近には多数の石碑・石造物が所狭しと並べられています。
佐保山
普門院
融通念仏宗
大正12年(1923年)
・JR、近鉄奈良駅から「西大寺駅」「航空自衛隊」行き乗車、「佐保小学校」バス停下車、北に徒歩5分 ・近鉄奈良駅から北東に徒歩20分 ・JR奈良駅から北に徒歩25分