古来近辺の住民は、神社のあたりに集落を営んでだんだんと北西(巽)のほうへ原野を開拓していった。
近辺には河川がなく井戸を掘ってその水を農業にあてていたが、旱魃のたびに枯渇し、そのたびに近隣の林にある泉(現在の八王子神社北にあった池)に住んでいた大蛇姿の龍神が救ってくれた。
雨乞い祈願のときに奉納された松明廻し・幌踊り・太鼓踊りは今に続く。
近辺の土地がいよいよ近代化にともなって市街化されるというとき、林の泉が工事区画にあたったため、埋め立てると、多数の蛇が出現して工事関係者が病になった。このため東側に池を設けて遷座すると同時に竹生島の弁財天を勧請して一緒に祀った。