せいげんじ
神奈川県川崎市多摩区長沢1-29-6
安政6年(1859)7月の大火で堂宇は灰燼に帰し記録を失う。三方を丘で囲まれ、山号“清水山”の名のとおり、創建以来絶えぬ湧水は、参詣者の心に安らぎを与える。 昭和42年(1967)の本堂新築に次い..
安政6年(1859)7月の大火で堂宇は灰燼に帰し記録を失う。三方を丘で囲まれ、山号“清水山”の名のとおり、創建以来絶えぬ湧水は、参詣者の心に安らぎを与える。 昭和42年(1967)の本堂新築に次いで、庫院、山門、水屋、開山堂、秋葉宮、弁天堂なども近年新築されて面目を一新する。 観音堂は、往時門前にあったが、再三の移築を経て現在本堂前に移る。本尊の聖観世音菩薩は、下総国藤原野の砂中より出現の尊像で、鴛鴦沼の長谷寺にあったものを、同寺の廃寺に伴い、当山に移し安置したと伝えられる。尊像は室町中期の作。 境内南側の丘には、秋葉三尺坊大権現を祭る秋葉宮が鎮座し、火防・厄除けの神として、江戸時代より遠近の信仰を集め、11月17日の火祭りには、当番の男衆が作る“けんちん汁”に参詣者は舌鼓を打ったが、近年廃止され、祈祷と囃子奉納にとどめている。 また、境内には、武州稲毛七福神の内の弁財天と寿老人が祀られ、毎年正月は巡拝者で賑わっている。 門前の庚申塔は川崎市の文化財に指定されている。
曹洞宗寺院の盛源寺は、修廣寺第三世貴山玄頓が開山となり創建。
清水山
天正年間(1573―1592)
釈迦牟尼仏
貴山玄頓和尚
久翁力正
準西国稲毛三十三所観世音霊場第10番札所 武州稲毛七福神の寿老人・弁財天