しらいしじんじゃ
福井県小浜市下根来9-2
白石神社は若狭彦・姫社の奥院とされる重要な社で、若狭彦社が現在地に移されるまでの鎮座の社である。この地でお水送りの神事がある。西暦710年、奈良に平城京が造られ、聖武天皇ご在位の752年春に、東大寺..
白石神社は若狭彦・姫社の奥院とされる重要な社で、若狭彦社が現在地に移されるまでの鎮座の社である。この地でお水送りの神事がある。西暦710年、奈良に平城京が造られ、聖武天皇ご在位の752年春に、東大寺において国家を挙げての盛大な大仏開眼供養が行われました。若狭ゆかりの「良弁僧正」が、東大寺の初代別当(開祖)といわれています。若狭神宮寺に渡ってきたインド僧「実忠」は、その後東大寺に二月堂を建立し、大仏開眼の二ヶ月前から(旧暦二月)天下世界の安穏を願い、一四日間の「祈りの行法」を始められました。「修二会」と呼ばれるこの行の初日に、実忠和尚は「神名帳」を読み上げられ、日本国中の神々を招かれ行の加護と成就を請われたのですが、若狭の「遠敷明神」だけが漁に夢中になって遅れ、三月十二日、修二会もあと二日で終わるという日の夜中に現れました。遠敷明神は法会に大いに感じ、二月堂の御本尊にお供えする「閼伽水」(御香水)を献じられる約束をされ神通力を発揮されると地面をうがちわり、白と黒の二羽の鵜が飛び出て穴から清水が湧き出ました。若狭の根来白石の川淵より地下を潜って水を導かせたと伝えられます。この湧水の場所は「若狭井」と名付けられ、川淵は「鵜の瀬」と呼ばれるようになり、古来より若狭と奈良は地下で結ばれていると信じられてきました。その若狭井から「閼伽水」を汲み上げ本尊にお供えする儀式が、大和路に春を告げる神事「東大寺二月堂のお水取り」でありその神約を護り伝える行事が若狭小浜の「お水送り」なのです。
天津日高彦火火出尊(彦火火出命) 豊玉姫尊(豊玉姫命) 若狭皇大神
白石の鵜の瀬
毎年3月2日 お水送り
東大寺二月堂のお水取り
JR東小浜駅から徒歩1時間以上 東小浜駅レンタサイクル有り
無料
30分
有り
鵜の瀬公園資料館に有り