さざえどう
青森県弘前市茂森2-3-1
天保10年(1839年)頃、弘前の豪商中田嘉兵衛の寄進により創立され、『津軽古今偉業記』によれば大工は秋田屋安五郎なる町大工であったと記されている。内部は右回り廻廊と直進階段を併用して昇降する。六角..
天保10年(1839年)頃、弘前の豪商中田嘉兵衛の寄進により創立され、『津軽古今偉業記』によれば大工は秋田屋安五郎なる町大工であったと記されている。内部は右回り廻廊と直進階段を併用して昇降する。六角堂と俗称される。 さざえ堂(三匝堂さんそうどう)で著名な建物としては福島県会津若松市の正宗寺に 寛政8年(1796年)のものがある。建築技術史上、和算の普及により規矩術が大成したのが享保12年(1727年)で、幕府作事方棟梁平内家がこれを公刊したのが文化9年(1812年)から天保4年(1833年)である。その技術が地方に波及した証明の存在は大きい意義を有する。