かしまじんじゃ
島根県出雲市武志町673
出雲市武志(多芸志)町に鎮座の当鹿嶋神社には、武甕槌命、経津主神、天鳥船命、櫛八玉命を合祀(ごうし)されております。当神社のご由緒は出雲大社と大変関係が深く、建国神話において天孫降臨の前段階、大国主..
出雲市武志(多芸志)町に鎮座の当鹿嶋神社には、武甕槌命、経津主神、天鳥船命、櫛八玉命を合祀(ごうし)されております。当神社のご由緒は出雲大社と大変関係が深く、建国神話において天孫降臨の前段階、大国主命の国譲りの談判が行われました際、高天原(たかまのはら)方は武勇の名も高かった武甕槌命、経津主神、天鳥船命の三神を次々に派遣し国譲りを強硬に迫りました。大国主命の帰順によって平穏に目的は達成されました。武甕槌、経津主の2神はこの地に宮殿を建てしばらく逗留し、開拓に従事せられました。その時、櫛八玉命は鵜の鳥に姿を変えて海中に入り、魚貝海藻を採り、神々に料理を奉っておもてなしになったことは、神話の書『古事記』、『日本書紀』に記されております。また江戸時代、今を去る約300年前に編纂された出雲の国の社寺地誌の本『雲陽誌』の神門郡武志の項によりますと小浜明神、鹿嶋明神として、そして櫛八玉命は膳夫神(かしわでのかみ)、また中島明神と記され、前者は武神として、後者は料理の神として近郷の尊信をうけ、参詣者が多かったと記されております。古くから宮座があり、武志の里の氏神として現在も崇敬されております。
武甕槌命、経津主神、天鳥船命
4月11日 祈年祭 10月11日 例大祭
あり