こうぜんじんじゃ
山形県山形市谷柏前田1414-1
康平5年前9年の役の折、陸奥鎮守府将軍源頼義が朝廷の命を受け陸奥厨屋川(岩手県)安倍貞任、宗任討伐の為長男の義家はじめ多くの兵を従え北上し各地において安倍軍と交戦した。その折苦戦を続け乍ら当地に辿り..
康平5年前9年の役の折、陸奥鎮守府将軍源頼義が朝廷の命を受け陸奥厨屋川(岩手県)安倍貞任、宗任討伐の為長男の義家はじめ多くの兵を従え北上し各地において安倍軍と交戦した。その折苦戦を続け乍ら当地に辿り着き、今の甲箭神社の地に露営することにし、林の中の柏の大木の下に祭壇を設け紀伊熊野三山の速玉男命を降神して戦勝を祈願し、其の夜南方から白羽の弓の箭が飛来して柏木に止まった夢を見た。 翌朝頼義は不思議に思い、柏の木を見上げると本当に白羽の箭が止まっており、その箭が東の空高く飛んで行った。頼義はこれこそ神霊の加護である年勇気百倍、白羽の箭の飛んで行った方向に軍を進め連戦連勝し、安倍貞任、宗任を討ち亡し其の任を果たすことが出来た。 頼義はいたく感激し戦勝を祈願した柏の木の位置を霊地とし、ここに神社を建立し速玉大明神と名づけ神料二百石を寄進する。また村の名を弓の箭の「箭」と「柏」をとり箭柏と名づけた。
速玉男命
旧村社 9等級
4月29日