当山は旭区二俣川にある浄土宗のお寺です。
徳川家康からこの地を拝領し治めていた渡邊家が江戸時代初期の元和元年(1615)、当時の地頭 渡邊富次が父の菩提を弔うために再興したものです。
当山の正式名は「源圓山 浄性院 長安寺」であり、これは渡邊富次の法名、浄性院殿源譽月法道圓大居士からの由来であるとされます。また本尊である阿弥陀三尊は、大本山光明寺第42世直蓮社玄譽萬無上人が延宝2年(1674)に総本山知恩院38世になられた後、富次の逝去と相重なって知恩院より下付されたもので、恵心僧都源信御作とされます。