いつくしまじんじゃ
静岡県伊東市広野1-3-20
厳島神社の白蛇伝説
広野の西に広野山があり、柄杓沢という豊かな水源があったが、突然の陥没や地滑り、吹き上がる水柱などの異変が相次ぐところで、里の人たちは地下水が暴れて大蛇の眠りが覚まされたのだ..
広野の西に広野山があり、柄杓沢という豊かな水源があったが、突然の陥没や地滑り、吹き上がる水柱などの異変が相次ぐところで、里の人たちは地下水が暴れて大蛇の眠りが覚まされたのだ、と戦々恐々としていた。
ある年の夏、三日続いた土砂降りの後、皆が田に出ていると、また雲行きが怪しくなり、雨が山を下ってくるのと同時に、広野山のあたりで、ブオーッという地鳴りがあった。
地鳴りは立木を抱えて押し出て来、その間には大蛇らしきものが見え隠れしたという。その後、田であった所は森にかわっており、森に取り囲まれた池ができていた。そして、幾年かたつうち、その池に尾の先に玉をつけた白蛇が見られるようになった。
里の人はこれは水神様の使いであると、安芸宮島の厳島神社を勧請し、池のほとりに祀った。お参りすると子どものから耳(中耳炎)を治すといわれ、治ると貝の附着した海の石を神社に納めるならわしとなっている。
須勢利姫命
創建の時代は不詳、元禄十年(1697)の棟札があった。
10月15日
無料
10分
なし