ここは井ノ口全体の鎮守と仰がれ、祭神は素戔嗚尊と伝えられる。
その由来は、素戔嗚命が旅の途中、蓑笠をこの地に置いて行かれたとの説や、昔、この土地で4月1日の農具市に蓑笠が商品の多くを占めたので、人々が「蓑笠の森」といった(群書類従)のが伝わった、などによると考えられる。
以前は4月10日が祭日であったが、近頃は4月10日に近い日曜日になり、神楽や演芸が催されている。 この祭当日は、必ずといっていいほど蓑笠に相応しくよく雨が降る。
境内には昭和59年。「かながわ名木100選」に指定された「大ケヤキ」や、文明18年(1486年)聖護院准后道興が当神社に参詣したときに詠んだ歌が刻まれている歌碑がある。