かねうみいなりじんじゃ
青森県青森市長島二丁目18-6
天保9年(1838)に創建。我々人間の営みの根源である衣食住を司る正一位の神階を授かる稲荷大明神です。畏くもその神霊を祀る現社殿は、青森大空襲によって無残灰燼に帰した際、一刻も早い人々の心身の恢復に..
天保9年(1838)に創建。我々人間の営みの根源である衣食住を司る正一位の神階を授かる稲荷大明神です。畏くもその神霊を祀る現社殿は、青森大空襲によって無残灰燼に帰した際、一刻も早い人々の心身の恢復に再建せられた廣田神社の社殿を、後に移築して遷座せられました。日本列島龍骨の首に位置する八甲田山系の氷雪と大海より吹く偏東風(ヤマセ)に、度々街中が飢餓飢饉の狼狽を極め、愈々神慮を仰ぎ五穀豊穣の御神威受け奉らば外ヶ濱一円の崇敬を集めるようになりました。明治期には寺院街守護神である寺町稲荷神社を合祀し、昭和50年(1975)には往時一大遊郭であった森紅園を擁護し給わる浪打稲荷神社も合祀に至りました。以来、大小種々の稲荷社合祀を為し、五穀豊穣に始まり工業、商業、水産業に続く殖産興業の御神徳赫々たる奇福を戴くものとなりました。社名冠の“金生(かねうみ)”とはそうした創建爾来の御神徳にあやかり“金を生み出す稲荷さま”と何時しか呼ばれるに至ったものであります。
倉稲魂神 大宮能売神
1838年(天保9年)
例祭日 6月10日 御縁日 毎月10日