しょうぼうじ
福井県小浜市小浜大原37−1
正法寺の本尊如意輪観音は、平安末期の縁起物語に登場する。ときは元暦元年(1184)、佐渡島巡検使船に忽然と現れてその使命を果させた老翁が、帰還着岸の間ぎわ、小浜港坂尻浦にて我を信ずること篤く久しか..
正法寺の本尊如意輪観音は、平安末期の縁起物語に登場する。ときは元暦元年(1184)、佐渡島巡検使船に忽然と現れてその使命を果させた老翁が、帰還着岸の間ぎわ、小浜港坂尻浦にて我を信ずること篤く久しかったことを謝して入水した。ところがその後、夜々海中に金色の光がさすので、その時の浦の長、大橋五郎左衛門なるものが海中に入り、光り耀く仏像を脇に挾んで拾い上げ、堂を上山(うえやま)に建てて奉安した。そして浦の名を仏谷(ほとけだに)と改め、長(おさ)の名を脇左衛門と称したと伝える。 観音像は、正林庵の如意輪観音像と同じポーズで、三面頭飾のある冠、半跏思惟の姿を示し、一見奈良白鳳時代の彫刻で、写実的な鎌倉彫刻の要素が見られる。鎌倉時代に流行した白鳳時代の模刻像として注目される作例であり、これ故に価値が高い。 (小浜市HPより引用)
上野山
真言宗
泉涌寺派
如意輪観音菩薩
若狭観音霊場第22番
有り